竹添さんはもともと鹿児島出身で、奥さまのお仕事の関係で2016年に鹿児島の奄美群島の一つ、徳之島へ移住されました。移住期間は5年間を予定していて、現在3年目。竹添さん自身はいわゆる「島暮らし」に強いこだわりを持っているというわけではなく、むしろいろいろな場所、地域、国で、遊牧民のように移り住みながら、さまざな風土や文化、生活を体験していきたいのだそう。
今回の展示では、竹添さんが徳之島で感じる機会が多いという「風」をテーマに、南国感溢れる色鮮やかなイラストを新作として描いています。濃いピンク色の肌をした人たちが目印の10点。実際にその場に住んでいる竹添さんの体験や身の回りのシーンを描いているとのことで、徳之島のエネルギー溢れる自然の様子や、ゆったりとした島での時間を感じます。
徳之島でのイラストのお仕事も多く、徳之島産のさとうきびを使用した「闘牛コーラ」や徳之島産の塩を使用した「塩サイダー」、ご当地マップや観光パンフレットのイラストなど、また、自主制作で観光案内マップを制作したりと、徳之島の観光アピールにも積極的に活動されています。
もちろん徳之島以外のお仕事も幅広く。
徳之島のいちばんの魅力はやはり、すぐ身近に雄大な自然があることで、海に沈む夕日、満天の星空、石塀を飲み込む大木、固有種のクロウサギ、ウミガメの産卵、子育てにやってくるクジラなど…挙げればキリがないほどのエネルギッシュな自然に溢れているそう。(夕日が沈むのを眺めながら飲むビールは最高とのこと!)
竹添さんの徳之島での生活はあと2年弱ほど。その後のことはまだ未定とのことで、もしかしたら今度はものすごく都会に住んだりもするかもしれません。どんな場所でも、一定の期間住んでみないと見ることのできない景色があり、次の場所でもきっと、竹添さんはそんな景色をイラストに取り込んで、私たちに紹介してくれるはず。
とりあえず今は、徳之島の海で夕日を眺めながらビールをキメたいですね。
2019年 8月17日 [土] – 9月1日 [日] / 月曜・火曜定休
作家在廊日:17日、18日、24日、25日 (在廊日は似顔絵のリクエスト承ります)
※8月1日(木)から31日(土)まで、営業時間を14:00-20:00とさせていただきます。(9月1日から12:00-19:00に戻ります。)
スタッフ:イイヅカ