くらちさんは雑誌や広告、アパレルブランドとのコラボレーションなどのお仕事で活躍されているイラストレーターです。学校は油絵学科を出られている為か、デジタルで描かれたイラストは油絵のような質感に見えます。今回は高精細のジークレープリントで印刷された額装作品が展示販売されていますが、これもよく見ても手描きの絵のように見えます。
本展では「ヴィンテージショップで、思いがけず出会った一点物の花瓶やお皿」をコンセプトに制作された陶芸作品とハンドペイントのフラワーベースをメインとした展示となっています。陶芸作品はろくろではなく手捻りや板作りで成形されており、手作りならではの曲線やでこぼこが温かみと可愛らしさ、そして古道具屋さんで見かけるヴィンテージの器のような印象を与えています。
ガラスのフラワーベースは表面にペンキでペイントされています。明るく華やかなフラワーベースは、花を生けずに置いておくだけでもお部屋のアクセントになりそうです。もちろん水を入れてフラワーベースとしてご使用いただけます。表面は水ですすぐだけでスポンジなど使用しないようご注意を。
花を生けずにそのままでよいといえば、「wall vase “Picture”」はそのままでも絵画のように楽しむことができます。草花を生ければ色や種類によって大きく印象が変わって楽しそうです。絵を足すように草花を選んでみてはいかがでしょう。付属のヒモは革製のものなどに替えてもよさそうです。
陶器のカップやお皿は立体的な装飾が施されているものと絵が彫られているものがあります。既製品では表現できない緩やかな曲線が絶妙に手にフィットする器です。小皿はアクセサリーなどを置く小物入れとして部屋に置いてもかわいいですよ。どの器も電子レンジ、オーブン、食洗機は使用しないようご注意を。
くらちさんのイラストから抜け出してきたかのような女の子たちのオブジェ。映画を観るのが好きだというくらちさんの描く女の子たちは、アメリカやフランスなどの古い映画に出てきそうな色合いや服装をしています。私は赤い花を持った女の子ふたりを見てなんとなく映画「ゴーストワールド」を思い浮かべましたが、さっき画像検索してみたら全然違いました。まぁなんとなくなので。
くらちさんのイラスト作品をそのまま持ち歩けるという贅沢なトートバッグもおすすめです。一点一点手描きという原画のトートバッグです。そんなのせっかくの絵が消えそうで使えないよと思われるかもしれませんが、布用の絵の具で描かれていてなんと水洗いしても落ちないタフさだそうです。洗濯機で洗ってしまうとトートバッグ自体が形崩れしてシワシワになってしまうので、洗う際には手洗いがおすすめとのこと。使う分にはガシガシ普段使いしていただけます。
くらちなつき「ON THE TABLE」は明日10月16日(日)までの開催です。本日より一部作品のウェブショップでの販売もスタートしました。写真をたくさん撮ったので、ご来店の叶わない遠方の方や、再度検討したい方もぜひご覧ください。
くらちなつき
「ON THE TABLE」
2022年10月1日[土]- 10月16日[日]/ 月曜・火曜定休
スタッフ:イイヅカ