近藤南
dromen
2020年7月4日[土]- 7月19日[日]/ 月曜・火曜定休
◎作家在廊日:4日・5日・12日・18日・19日
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DROOM(ドローム)は“夢と現実を繋ぐ”をテーマにこれまで活動を行ってきました。DROOMとはオランダ語で夢という意味です。今回の個展タイトルの「dromen」は同じくオランダ語で『夢見心地』という意味です。
2020年の3月~5月末まで、covid-19の猛威により外出自粛、テレワーク、店舗や公共施設に対する休業要請、移動の制限など、誰もがこれまでの人生で1度も経験した事が無い社会状況に飲み込まれていったかと思います。
私は普段から彫刻作品でも、DROOMの活動においても夢をテーマに制作を行っており、これは現実なのか夢なのか…といった感覚を割と常に持ち続けながら日々を過ごしてきました。
しかし今回、表面的には普段と変わらず穏やかそうに見える日常が実は異常事態の真っ最中であるという現実がどんな夢よりも不可思議であり、見えない猛威に対する不穏な感覚をより強く持ち続けながら日々を過ごさざるを得なくなってしまいました。
きっと誰にとっても2020年のこの数ヶ月間は穏やかなのに妙な夢を見ているかのような、現実が夢を凌駕してゆくような日々だったのではないかと考えます。そして現在もまだ決して収束した訳では無く、これまで通りの生活には暫くは戻りそうにありません。
今現在も続いている、穏やかさと不安がないまぜになったような夢のような状況からインスピレーションを受け、プロダクトやアクセサリーとして可視化させたのが今回の展示作品達です。皮肉な事ですが私自身にとって不安や恐れに立ち向かえる唯一の方法がものを作る事なのだと、今回の社会状況を通して改めて思い知る事が出来たように思います。
exhibition 33
artist|近藤南
region|港区(東京都)
1990年富山県富山市生まれ。2013年武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業。陶を主としながら様々な素材を用い、夢と現実の狭間の出来事を彫刻作品に変換している。彫刻制作を行う傍ら、2017年より自身のアクセサリー・プロダクトブランド「DROOM」並びに「フリースタイル陶芸教室」を立ち上げ、各地で活動を行っている。
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