九ポ堂の活版印刷でつくられる作品は身近で親しみやすく、それでいてどこかクスリとしてしまうモノ。国分寺にあるアトリエには、ちいさな活版印刷室があり、そこには祖父である酒井勝郎が使っていた活字と印刷機があります。 ジジは、退職後の趣味として素人活版印刷をしていました。ちなみに9ポイントの活字を使っていたので『酒井九ポ堂』と名乗っていました。 印刷室には大量の活字や校正機があり、趣味という言葉の範疇から少々はみ出しているかもしれません。活版印刷は、印刷した文字に微妙な凹凸があり、現在の印刷物とは一味違った風合いがあります。ジジの屋号を受け継いだ九ポ堂は、ジジの残したものを使って、作品づくりをしていきます。
国分寺市(東京)