「a Butterfly Effect 」
井上奈奈 / こいけちえ / 本間あずさ / 前川貴行
3月30日[土] – 4月14日[日]
2018年、子どもの本の出版社あかね書房より刊行になった絵本『ちょうちょうなんなん』(著:井上奈奈)。この特色4色だけを使用し制作された色彩鮮やかな絵本が「種」となり、『a Butterfly Effect』として新たな形を迎えます。
『a Butterfly Effect』は、作家の井上奈奈、陶芸家のこいけちえ、製本家の本間あずさ、写真家の前川貴行の協力により、絵本『ちょうちょうなんなん』特装版として制作。 本づくりのほとんどの工程が作家による手仕事で制作され、全ページに渡る「ちょうちょう」の軌跡は刺繍により表現されています。
一冊一冊の仕様が異なる「作品」としての本。
「本」が本来求められるべき「用の美」から放たれたとき、「本」は何と何とを紡ぐのだろう。
【ギャラリートーク】 「本を作るということ vol.2」
井上奈奈(作家) × 本間あずさ(空想製本屋) × こいけちえ(陶芸家)
作家としての目線から、製本家としての目線から、そして「本の箱」の制作という形で、今回はじめて本作りに関わった陶芸家としての目線から、「a Butterfly Effect」の制作工程を紹介しながら、 それぞれの本作りへの想いを語るクロストークイベント。作家の想いやアイディアが、いかにして「本」という形になっていくのか。そして今回の絵本はどのような過程を踏み、形になったのか。 それぞれの経験をお話しいただきながら「本を作るということ」のこれからを探ります。
日 時:3月30日[土]19時00分-20時30分
参加費:1,000円(1ドリンク付き)
定 員:20名(予約優先)
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ご予約はメールにて承ります。件名に「トークショー参加希望」、本文にお名前・電話番号・人数をご記入の上、info@t-museumshop.comまでお送りください。
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3月18日 ー 4月14日の期間、絵本『ちょうちょうなんなん』の展示がPAPER WALL CAFEnonowa 国立店 にて同時開催中です。こちらも是非お立ち寄りください。
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exhibition 18
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artist|井上奈奈
region|東京都
京都府舞鶴市生まれ、東京都在住。16歳のとき、単身アメリカへ留学、美術を学ぶ。武蔵野美術大学卒業。主な著作に絵本『ウラオモテヤマネコ』『ちょうちょうなんなん』がある。2018年『くままでのおさらい』特装版がドイツライプチヒにて開催された[世界で最も美しい本コンクール]にて銀賞を受賞。国内外での個展やアートフェアにて作品発表を続け、舞台、書籍表紙や雑誌、雑貨デザインへ作品を提供している。
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artist|本間あずさ(空想製本屋)
region|小金井市(東京都)
1983年茨城県笠間市生まれ。東京外国語大学外国語学部卒業。大学在学中の2005年より、都内の工房にて手製本を学ぶ。編集職を経た後、2010年「空想製本屋」を屋号に製本家として独立。2011年、半年間スイス・アスコナの製本学校で再び学ぶ。現在は、東京都小金井市に自宅兼アトリエを構え、少部数の受注製本、製本教室、ワークショップなど活動中。
手製本リトルプレスMONONOME PRESS主宰。
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artist|こいけちえ(陶芸家)
region|伊那市(長野県)
長野県伊那市在住。1995年 カナダバンフアートセンターにて陶芸を始める。1999年 帰国後、愛知県瀬戸市 寺田康雄氏に師事。2003年 ハルヒポタリースタジオ 開設。2013年 フランス バロリスAIR 参加。2017 信州高遠美術館 「みんなの希望の種」インスタレーション。陶芸教室、陶芸関連イベント、個展、グループ展、クラフト市出店などの活動。現在伊那市にてAIRを立ち上げる準備を進めている。
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artist|前川貴行(写真家)
region|東京都
1969年、東京都生まれ。動物写真家。エンジニアとしてコンピューター関連会社に勤務した後、26歳の頃から独学で写真を始める。97年より動物写真家・田中光常氏の助手をつとめ、2000年よりフリーの動物写真家としての活動を開始。日本、北米、アフリカ、アジア、そして近年は中米、オセアニアにもそのフィールドを広げ、野生動物の生きる姿をテーマに撮影に取り組み、雑誌、写真集、写真展など、多くのメディアでその作品を発表している。2008年日本写真協会賞新人賞受賞。第一回日経ナショナル ジオグラフィック写真賞グランプリ。公益社団法人日本写真家協会会員。
協賛:湖山医療福祉グループ 株式会社 コンテクスト