ずらりと並んだ怪しげな佇まいの人たち・・・
独特のタッチで描かれ、ほんのりと懐かしさを感じる谷端さんのイラストは、特撮や少年漫画に影響を受けているそう。
もともとの形が丸っこいからなのか人間味があり、悪者なのにどこか抜けていそうで憎めない感じがします。
それでも、絵の具の下に透けて見える鉛筆で書かれた笑顔の男性の形が見えてくると、ああ、彼は改造されてしまったのか…という、怪人独特の哀愁も漂ってきます。
展示に合わせて発売された作品集はスリーブ式で、ケースを外すとにこやかな男性があらわれます。
ケースには変身するときの怪人の抜け殻が。
『怪しい人と書いて怪人、わかりやすい様で良くわからない感じ。(中略)改造される前は良い人だったかもしれない感じ。』
谷端さんのそんな言葉が、この作品集によく表れているような気がします 。
もともとは普通の人だったのに、改造されてしまった人たち。
なぜ頭が透けてしまったのか、どうしてラーメンがくっついているのだろうか、魚と一体型なのはもとは漁師だから・・・?
などなど、そんな物語を、一体一体考えたくなるような40体+αです。
会期も残り一週間とちょっと。2月3日(日)19時までです。
谷端さんは1月27日と2月3日に在廊予定。ぜひご来場ください!
作品集は会場とWEB Shopにて販売してます!
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谷端 実「KAIJIN 40」
2019年1月19日[土] – 2月3 日[日]
作家在廊日:1月19日[土]・27日[日]・2月3日[日]
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スタッフ:中野